【美山かたり】

vol.11

かやぶきの里で知られる知井地区。他にも見どころがたくさん!

南丹市美山町といえば、多くの方が真っ先に思い浮かぶのは“かやぶきの里”ではないでしょうか。
かやぶき屋根の民家が39棟立ち並び、日本昔話を思わせる風景は、平成5年、国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定された風光明媚な人気スポットです。とくに、紅葉や蕎麦の花の綺麗な秋の週末ともなると、たくさんの観光客で賑わいます。

この“かやぶきの里”があるのが美山町知井地区。他にも大きな交流拠点やキャンプ場があったり、戦国時代の跡地があったり、グリーンツーリズム事業に活発な場所があったりと、とても魅力的な地域です。 

知井のオススメの場所ベスト5

今回知井地区についての詳しいお話を伺ったのは、美山牛乳が生まれる牧場の経営者である河野賢司さん。知井振興会の事務局長もされている河野さんは、自分たちの地域をもっと知る機会を作りたいと『知井再発見 地域めぐり』というバスツアーを地元の方向けに企画。地元の方も気づかなかったようなレアな場所も盛り込み、即満席になるほどの人気イベントになりました。
今回は河野さんが作ったイベントの資料をもとに知井地区の素敵な場所を紹介していきます^^

◆不動の滝
深山渓谷にある落差20mの滝。滝の中に小さな洞(ほこら)があり、その奥の岩盤に不動明王が彫られていることから、「不動さんの滝」と呼ばれ、地域の人々の信仰を集めてきた霊験あらたかな滝です。かつて信長に追われた朝倉一族が不動明王の力で救われたという伝説も残っています。毎年6月28日には「不動さん祭り」が執り行われます。水をいただくと暑気に当たらないということで、毎年たくさんの方が参拝されます。


◆大石酒造「美山路 酒の館」
平成26年にオープンし、知井の新しい観光スポットとして注目されているのが、美山の酒「てんごり」で有名な大石酒造の酒蔵です。この酒蔵では、芦生の原生林から湧き出る源流水を使用し、丹波杜氏の職人技で美味しいお酒が造られています。
 


◆八ヶ峰 
標高800メートル。山名の由来は山頂から、丹波・丹後・山城・近江・若狭・越前・加賀・能登の8つの国が見渡せたことから。日本海と山々が一望できる頂上の眺めは最高です。ブナの巨木の森を歩く、日帰りトレッキングが人気。
 


◆観光農園江和ランド
グリーンツーリズム事業で市民農園に取り組み、由良川の清流に親しみながら安全で新鮮な野菜や花づくりが楽しめます。友人や家族単位で利用できる木造コテージに宿泊もOK。また、料理は四季折々の味覚が楽しめ、冬のぼたん鍋は大好評!由良川に面しており、夏場は多くの釣り客が訪れます。野外バーベキュー施設やピザ釜も併設しています。
 


◆田歌舎
美しい山里を縫うように流れる美山川の源流域で、大自然を肌で感じながら山村体験、自然観察、スキー、スノーシューなど本格的なアウトドア体験ができる施設。また、スローフードレストランでは、地鶏や鹿肉を使った本格的なメニューも充実。その他、鹿肉等ジビエの加工販売も行っており、特に鹿ソーセージや鹿ハンバーグが人気です。
 



上記はごく一部です。

挙げきれませんが、知井地区にはまだまだ「おーーー!!」という場所があります。
ご興味のある方はお問い合わせを。

南丹市美山観光まちづくり協会(0771-75-1906)
 

誇りと絆の事業の一環として~伝統食を大切に

知井地区には、中区、北区、南区、下区、知見区、河内谷区、江和区、田歌区、芦生区、白石区、佐々里区と、11の集落があり、それぞれの場所の伝統食などを今も大切されています。

例えば下地区の“なれずし(魚を塩と米飯で乳酸発酵させた食品)”、河内谷地区の“かわったん漬(ニシンと聖護院大根を麹で漬けたもの)”、芦生地区の“ワサビ”など。

皆様ご自分の食文化に誇りを持って、手間ひまがかかっても、愛情こめて作っていらっしゃるのがわかります。
こうした知井の伝統食はかやぶきの里や道の駅美山ふれあい広場で購入できるものもあります。

お土産としてもおすすめですので是非お試しください。

魅力的な地域はやっぱり“人”から

「僕自身が34年前、牛を飼いたい一心で美山に移住してきた時に、地域の人が温かく迎えてくれたから」

そう語る河野さん。知井地区には現在でもIターンで移住してきた若者(特に女子)が多い。目的はそれぞれでも「田舎がいい!美山がいい!」そう言ってくれる若者を大切にしていきたいと、みんながざっくばらんに話のできる場も頻繁に作っているそうです。

使命感だけではなく、それぞれが自分にできることを楽しくやっていこう!そうすることで住む人にとっても魅力的な地域につなげていく。

「いろんな面白い人がいるからとりあえず来てみて!わからんことあったら聞いてもらったらいいし、いつでも待ってます。」

実際、私自身も知井に住んでいます。今回河野さんに伺ったお話からもあるように、いい意味で魅力的な変わった人が多いです(笑)

まだまだ知らない見所も徐々に制覇していこうと思っていますし、自分にできる範囲で地域に貢献できたらとあらためて思った今回の取材でした。


文:美山ライター 森岡理恵