【美山かたり】

vol.12

間もなく開催!夏の大人気イベント・美山サイクルグリーンツアー

いまや全国的に有名な、毎年夏真っ盛りの時期に開催されるサイクルイベント『美山サイクルグリーンツアー』は、毎年5月開催の『美山サイクルロード』に並んで人気の自転車イベントです。7回目となる今年度は7月28日29日の2日間にわたって、日本の原風景が残ると言われる美山の美しい自然や里山のなかを子供から大人まで、約1000台の自転車が駆け抜けます。毎年、豪華ゲストが登場することでも話題になるこのイベント、今年はどなたが美山に来てくれるのでしょうか。シークレットゲストも登場するそうですよ。楽しみです!

1988年の国体でサイクルレースが実施されて以来、美山町は自転車のまちとして、近畿をはじめ全国のサイクリストたちにその名を知られてきました。また自転車で町おこしをしようと、住民主体の取り組みを全国に先駆けてスタートしたことでも注目されているんですよ。イベントのプロデュースから運営まで、美山の町民たちがアイデアを出し合ってつくるグリーンサイクルツアーは、他にはない楽しさと温かさがあると自転車ファンの間でも人気。年々エントリーも激戦となり、今年は20分足らずでロングライドチャレンジ部門は定員に達したとか。今回はそんな美山サイクルグリーンツアーの楽しみ方とこのイベントに込められた町民たちの想いを紹介したいと思います。




 

◆他のサイクルイベントにはない「魅力」とは?

美山サイクルグリーンツアーならではの魅力、それはなんといってもコースとなる町の美しさです。雄大な山々と清らかな川の流れ。美しい茅葺き屋根の家や青々と稲が伸びた田んぼ。誰もがどこか懐かしさを感じてしまうノスタルジックな風景にはのんびりとした時間が流れており、そのなかを自転車で駆け抜けるのはなんとも心地の良いものです。ハイライトである「かやぶきの里」、険しい唐戸渓谷を走る芦生、難所と言われる九鬼ヶ坂…などなど美山町全域に渡るコースは変化に富み、見応えも走り応えもたっぷりです!

もうひとつの大きな特徴は、大人だけでなく子供も楽しめるプログラムになっていること。こども向けの自転車乗り方教室も開催されますし、ロングライドチャレンジでは、すべてのチェックポイントを回った方に完走証が手渡されますが、タイムを競ったり順位を決めることはありません。競技としてではなく、誰もが純粋に自転車に乗ることを楽しめる。それがこのイベントの大きな魅力なのです。また、「サイクル女子会」や「家族で田舎暮らし体験」「ステージイベント」など二日間にわたって魅力的なプログラムが揃っており、自転車で走る喜びを五感で満喫できる複合型イベントとなっています。

プログラム詳細情報は美山サイクルグリーンツアーWEBサイト 
http://www.cyclingmiyama.com/greentour/
 

◆ロングライドチャレンジの特徴は?

美山サイクルグリーンツアーのメインイベントであるロングライドチャレンジは、小学校、南丹市美山支所などがある美山の中心部がスタートゴール地点となり、そこからサイクリストは、11ヶ所のチェックポイント、5ヶ所のエイドステーションを中心に、お気に入りの風景を見つけたり、美山の食を楽しんだり、地域の方々と触れ合ったりして、思い思いに自転車を走らせます。全コースを走れば125キロですが、特に決まったコースはないので、裏道や抜け道を探して、自分だけの美山町を見つけてください。

特筆すべきは、5ヶ所のエイドステーションのレベルの高さ。地元の方がこの日のために手づくりで用意するのは、旬の食材を使った地元グルメ。美味しいのはもちろん、ラインナップも豊富なことから、毎年、多くの参加者の方々より感動の声が届くそうです。全エイド制覇したら確実にお腹いっぱいで動けなくなっちゃいます(笑)。 そしてチェックポイントやエイドステーションのスタッフはほぼ全員が地元の方々。地域の人との温かい交流を通して、美山の素朴ながら素晴らしい暮らしを感じてくださいね。

コースマップはこちら http://cyclingmiyama.com/greentour/course/
 

◆ただ自転車で走るイベントじゃない!

このイベントを立ち上げたきっかけや思いはどんなものなのか。またイベントの魅力について、美山サイクルグリーンツアーの主催者であり、こども向け自転車教室「ウィーラースクール」の代表である、ブラッキー中島さんにお話をうかがいました。

ブラッキーさん「このイベントは、ただ自転車で走ろう、地元の美味しいものを食べよう。ではなく、真の目的は自転車を通して美山町の生活文化に入り込んでもらうこと。それが他のサイクルイベントとの違いですね。美山は年々人口の減少が進んでいますが、そんな状況を打開し、町の人々を元気づけるためにもイベント参加者には『この町を大好きになって住むか、守るか、協力してくれ!』というのが率直な気持ちです。自転車を通じて美山の魅力を知ってもらい、町の活性化や移住者の増加に繋げられたらと考えています」。

ちなみにこのイベントの参加費用は6500円。他のサイクルイベントに比べると破格にお安いのだとか。その理由については
「それはあえてその金額にしています。もっと価値のあるイベントだと思ってくれ人は、その差額を美山のために直接落として欲しいんです。こんな多彩なことをやっていて、エイドステーションの質も高いサイクルイベントは全国どこを探してもありません。参加した方はみな、自転車で田舎の原風景を走るのが好きになってくれますが、ではその風景は誰が作っているのか。この田んぼや畑が維持するのにどれほどの労力がかかっているのか。私は田舎の景観を守るということは都会の経済効果を守るのに匹敵するものがあると思います。同じように感じてくださる方に一緒に美山を盛り上げていってほしいですね。そんな私たちの理念に賛同してくださるスポンサーもいま探しているところです。」とのことでした。

さらにこのイベントの今後についても、熱い想いを語って頂きました。
「第10回目にはさらに美山の活性化に繋がるイベントにしたいですね。このイベントきっかけになにか大きな産業が生まれたり、移住者が増えてほしいです。その後は運営を美山の若い人たちに託して、どんどん進化して盛り上がっていってもらえたら。究極、僕たちは自転車を通じて人間を作ろうとしているんです。物の価値の多様性が解って、自分のことに責任が持ち、思いやりを持った人間を育てていきたい。自転車ってそういう可能性を持ったものなんですよ!」

◆町民たちの工夫でイベントは進化中!

イベントは年々参加者が増え、住人たちの間で盛り上げようという熱意が高まっています。今年もエイドステーションでどんなことをしようかと、みんな工夫を凝らしていましたよ!記事を書いている私、森岡も昨年から知見のチェックポイントで関わらせていただいておりますが、知見の地域の方々が自分の畑で採れたキュウリやトマトを氷水につけて参加者さんにふるまったり、物干し竿でサイクルスタンドをつくって「レトロ感たっぷりでいい!」と参加者さんに喜んでもらえたり、「この山奥にこれだけ大勢の若い人が来てくれるなんて最近ないから、本当に楽しい」と言った声もあり、嬉しいことだらけでした。今年は昨年にない何かを仕掛けようかと思っています。でもいつか、私も自転車で走ってエイドステーション巡りをしたいな。

最後に、イベント開催時以外でも美山町ではレンタサイクルを利用して自由に町内を走ることができます。残念ながら今回のイベントには参加できないという方も、ぜひ美山町を訪れた際には自転車で素晴らしい景色の中を走ってみてくださいね。

レンタサイクル

MIYAMOBIレンタサイクル https://miyamobi.com/news/546
◎どこなとサイクル http://miyama-kajika.com/facilities/

美山サイクルグリーンツアーに関するお問い合わせはこちらまで
京都美山サイクルグリーンツアー実行委員会 
京都府南丹市美山町和泉小橋ノ本16−1 CYCLE SEEDS
TEL:090-5248-0055